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鹿児島本線で行く旅路

 結婚式、お開きになりました。新郎新婦とも、幸せそうで何より。でも、奴に先を越されるとは、と思っていたり(笑)。
 そういえば、学部の卒業の直前、内定をもらって、赴任地が大牟田とわかってから、どんなところか下見がてらに奴の実家(北九州)からこの電車に乗っていきました。あれから7年近くの時間が過ぎ、自分が三十路の手前というのは、にわかには信じがたいですね。人は、日々成長を続けるものですが、本当に自分が成長しているのかは、おおいに疑問です。確かに腹回りには貫禄が出てきたのですが(笑)。今夜は、少し電車での移動時間が長いので、長文で更新しますね。

 最近は、酒もめっきり弱くなり、とても二十歳の頃のように徹夜でなど飲めません。でも、相変わらず、1杯目のビールは美味いし、美味しい魚を食べると、純米酒が飲みたくなる今日この頃。
 後日、気が向けば、別途、改めて感想は書くつもりですが、この九州旅行中、時間があるので1冊の本を読みました。そして、それに感化されたからか、涙腺が緩くて困っていたりします。その本とは、白石一文著『私という運命について』(角川書店)です。
 前にも何度かこの著者の本について書いたことがありますが、本当に、著者が描く男と自分との思考回路の類似性に驚かされます。女の目から見たら、なんてダメな男だろう、なんて身勝手な男だろう、と思うかもしれません。昨今、ジェンダーフリーが叫ばれる中、さりとて、そのジェンダーフリーも、突き詰めれば合理的な理由のない、幾多もある中の1つの価値観の押し付け以外の何物であるか、という疑問を禁じ得ない自分としては、この作品で描かれている白石一文氏という1人の男が描いた1人の女の生き方に、共感しきりであったわけです。その意味で、主人公・亜紀は、男みたいな女なのかもしれませんね。
 恋愛、結婚、出産、別離、再会…。人生の節目、節目に男の都合で展開していくストーリーは、反感を覚える方も多数おられることとは思います。しかし、自分は、現実世界で、こういう都合のいい展開を期待して止まないわけで、夢見る乙女ならぬ、夢見るおっさんなわけです。そして、その中で幸せとは何か、ということを、繰り返し読者に考えさせる、この白石一文氏は、自分にとっては、教祖?のような方です。幸せを掴むか否かは、掴む気があるかどうかに依ると思いますし、掴むためには掴みたいという明確な意志が必要だ、という著者の価値観も、自分には、すっと入ってきましたし。
 幸せを測る尺度は、自分のオリジナルであり続けたい。そう思わせてくれる作品でした。

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